SNSの危険な承認欲求 最終更新日時 : 水谷政也 今回、承認欲求について深堀していきたいと思います。 SNSの発達や昨今の感染症対策におけるマスクの着用などで、相手の表情がよくわからず、コミュニケーションの取り方に変化がみられるようになりましたね。 小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんの精神発達を考えたうえで、このような表情のみえない環境が、どう影響を及ぼすのか、今後検証されることになると言われています。 さらに、自己実現に至る過程で、承認欲求というものがあるのですが、大きく分けて低位(他人に認められたい)と高位(自分の中の達成感などから自己を認める)になるそうです。 アメリカの心理学者でアブラハム・マズロー氏(1908~1970年)が提唱した有名な「マズローの欲求5段階説」では、自己実現欲求に至るまでには、以下のような序列が存在するといいます。 ①生理的欲求 ②安全の欲求 ③社会的欲求 ④承認欲求 ⑤自己実現欲求 順番に低次の欲求が満たされれば、次の段階の欲求をもつようになるのです。 現代では、自己実現の前段階で、低位の承認欲求でトラブルになったり、SNSに支配されてしまい、生活時間の大半を費やすなど、様々な支障が出てきています。 本来、高位の承認欲求から自己実現に至ることが理想ですが、他人から認められたいという低位の承認欲求に固執して、結果的に幸福感を感じられない人生になってしまうかもしれません。 低位の承認欲求は、誰しもが求めがちな欲求ではありますが、高位の承認欲求から自己実現欲求に進めるように意識することが必要なようですね。