老化細胞の除去で老化は防げるのか?

最新研究は、日本から世界へ!

老化細胞とは何か?

 愛知、岐阜、三重で求職中の看護師の皆さま、こんにちはそしてこんばんわ。

 今回は、誰もが気になるアンチエイジングのお話です。

 報道でもありましたので、皆さまもご存じかも知れませんが、東京大学医科学研究所の中西真教授らのグループが、2022年11月2日イギリスの科学誌ネイチャーにて「老化を防ぐ研究」を発表しました。

 年老いたマウスを用いた実験で、免疫チェックポイント阻害剤により、老化細胞を除去することに成功しました。

 自己の免疫が、活性化されて老化細胞が減り、老化に伴う症状の改善が確認できました。

 では、老化細胞とは何かということなんですが、臓器内の細胞が分裂しなくなると老化細胞になるそうです。

 加齢により、増加・蓄積していき、炎症につながる物質を出し続け、がんや糖尿病などの病気を引き起こす一因といわれております。

 さらに深堀りすると、がん細胞の中に免疫機能を妨げるたんぱく質「PD-L1」があって、免疫細胞である「PD-1」と結びつくことによって、免疫の働きにブレーキをかけて、老化細胞が除去しにくくなるということがわかってきました。

 この結びつきを防ぐために使われているのが、有名ながん治療薬「オプジーボ」だったのです。

 この抗PD-1抗体の研究が進むことで、加齢による様々な疾患の治療薬が誕生することを期待したいですね。

 治療ではなく、老化を防ぐというケースは、保険適用とはなりませんので、私たちがその恩恵を受けるには、様々なハードルがありそうです

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