快挙!京都大学医学部付属病院

世界発の生体肺移植

血液型の適合無くても大丈夫!

 今回は、移植手術のお話ですが、驚愕の成功症例です。

 比較的大きく報道されていたので、ご存じの方も多いと思いますが、選択肢の少ない患者様に朗報が届きましたので、あらためてシェアしたいと思います。

 令和4年2月16日に京都大学医学部付属病院で、ABO血液型不適合条件下で閉塞性細気管支炎の10代のお子さん(O型)が生体肺移植手術を受けました。

 B型の父親とO型の母親からそれぞれ肺の一部が移植されたんです。前年の9月くらいから人工呼吸器を必要として容体が悪化していたようです。

 両親、ご本人、病院の三者が、よく決断されたなと率直に思いました。

 血液型不適合による拒絶反応、肺に外気が入ることによる感染症リスクなどなどハードルはかなり高いと考えられます。

 しかし、あらかじめ免疫抑制剤を投与して、手術だけでなく術前と術後の管理も完璧だったと思いますが、成功に終わりました。

 本来なら手術を希望してから長い年月を待たなくてはならないケースなのですが、ご本人の心身状態に過度な負担がかからなかったことは、喜ばしい限りです。

 暗いニュースが多いなか、このような希望に満ちたニュースが増えていくと良いですね。

移植のスペシャリスト

 〇〇のスペシャリスト・・・・・。

 憧れる響きですね。

 今回の手術を成功させた伊達洋至教授は、肺移植手術の第一人者で、「量、質、スピード」をモットーとされているようです。

 手術のシミュレーション患者とドナーのCT画像から3Dプリンターによる模型を作成し、活用されるというお話もあり、二次元より三次元で感覚をつかむそうです。

 準備もしっかりされているという慎重さも成功につながってるんですね。